2015年1月30日金曜日

自給自足する上でお金をどうするか


現代を生きて行く上で避けては通れない「お金」の話。
さすがに最近は言われなくなりましたが、田舎暮らしを始める準備期間中は「どうやってお金を稼ぐのか?」という質問をよくされました。

自給自足の生活をしようとしても、やはりお金は必要です。
車は乗るし、チェーンソーも使うし、電動工具も使うし、野菜の種は買うし、電気も使うし…
うちはコーヒーやお菓子や紅茶を売っているので、そもそも商売をするのに仕入れの資金がいります。

その前に、「働く」ということをちょっと考えてみます。
人に限らず、地球上の全生命が生きて子孫を残すために日々働いています。
植物もせっせと光合成しています。微生物も働いています。
「働く」という事は「お金を稼ぐ」と同義ではないのですが、人間は(笑)つい混同してしまいます。

会社で働くことはもちろん、家事や育児も働くことです。
畑で野菜を作ることも、自分で家を建てることも、薪でお風呂を沸かすことも労働です。

お金を払う場合、自分ができない(または作れない)事の対価としてお金を払ってやってもらうということだと思います。
あるいは、人力では大変なことを機械やエネルギーを使って効率よく行うことにお金を払うということもあるでしょう。
本来、お金はそういう時に必要になるということだと思います。

田舎暮らしをして自給自足的な生活をすると、基本的な生活費である

  • 居住費
  • 食費
  • 水道光熱費

これらを自分で生産することで、毎月かなりの額のお金が必要なくなります。
家を自分で建て、畑を耕し、薪で暖を取り料理をしお湯を沸かす。
生活に必要な道具も作り、服も作っちゃう。

けっこう楽しいと思いません?
楽しいしお金もかからない!
もちろん、良い事ばかりでないけど、こんな生活もあるのです。
日本でもつい半世紀前までは田舎ではこんな暮らしをしてたので、みんなできないことではないと思います。

結局言いたいことは、「お金は必要だけど、何のために使うかが大事」なんですよね。
多くの事がお金を使えば解決できてしまうけど、そればっかりだといつまでたっても「働くこと=お金を稼ぐこと」になってしまうのではないでしょうか。

あまりまとまりのない話になってしまいました。
また機会があれば、このお話をしたいと思います。

↓お風呂を沸かしているところ





2015年1月23日金曜日

石と資源の話

「資源」という言葉を聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
石油や石炭、天然ガスなどの地下資源、木材やバイオマスのための地上資源など。

しかし、ちょっと考えて身近に手に入る物でもありとあらゆる物が資源となり得ます。
うちの周囲で手に入る資源を思い浮かべると…人、雑草、植物の蔓、薪、竹などけっこう多いことに気がつきます。

今日、これも重要な資源だよなあと思ったのが、「大きな石」または「岩」です。
石垣を作ったことがある人は分かるかもしれませんが(そう多くはないと思いますが)、けっこう石や岩を使います。
普段何気なく転がっている石、時として邪魔になるような石も、ひとたび石垣に利用し出すととても価値のある物となります。
何に対してもそうですが、ただ存在している物が人間の価値判断で善し悪しが決まることがよくありますよね。
雑草、害虫(益虫)、害獣など彼らには罪はないのに(笑)、悪者にされてしまうこともあるのです。
時として、人に対してもしてしまいますが…

話は逸れましたが、昔のお城や立派なお屋敷などの石垣は、わざわざ質の良い石をちょっと遠くから運んで来ていました。
岡山県では瀬戸内海の犬島も石の産地だと聞いています。
その他の地域でも良質な石が採れる産地があるそうです(気になる方は各自で調査を)。

これからわが家の敷地内に平らな土地を広げるために、斜面を削り石垣で土留めをしようと予定しています。
その際に石がたくさん必要なので、ふとそんなことを考えました。

2015年1月20日火曜日

無駄がないということはエコということ

こんにちは。
寒い日が続きますね。

冬は薪仕事ばかりです。
去年の暮れに切っておいた木の処理をします。

仕事をしていると、切り株に小鳥さんが遊びに来てくれました。
 なんていう鳥だろう。


 実は、木は切った後の枝の処理なんかが大変です。

そのままでは運べないので、少し切ってから運びます。

 幹などの太い部分はさらに使う長さに切って(これを玉切りと言います)、斧で割っていきます。
薪割りのコツは力ではなく、体のキレです^^
木目に沿って斧の歯を入れてあげるとパカンと割れますよ。

太めの枝は適当な長さに切ってお風呂用にします。このサイズの薪は夏もお風呂に使うのでけっこう必要となります。

割った薪は積んで乾かします。最低でも3カ月は乾かしたいところです。
本当は1年以上乾かした方がいいのですが、薪の使用量が追いついていない状況なのです。

細かい枝は焚き付けや「かまど」で使います。

乾いた薪からすぐに使えるように家の中に入れておきます。
冬中このサイクルで進んでいきます。

木は薪にすると全て燃やすことができますし、葉はそのまま山や畑の肥料になるし、無駄なく利用できるのです。
自然界はうまくできていますね。
自然の営みとなるべく沿うように暮らしていると、それだけでエコになるんだなあと関心しています。

うちではガスも使用しています。その中でも地元のガス屋さんに頼んでいます。
緊急のトラブルにも対応してくださいますし、お菓子を作る時やコーヒー豆の焙煎ではガスを使っているので色んな相談にものってくれます。

生活する上でもっとも重要な熱エネルギーをなるべく自分が見えるようにしておくことが大事ではないでしょうか。

2015年1月16日金曜日

薪風呂と薪ストーブ

寒い冬の季節は暖かいお風呂が気持ちいいです。

一般的なお家だと蛇口をひねればお湯が出るし、スイッチひとつでお風呂も沸かせます。
何気なく生活しているとその便利さに気がつきにくいことがありますよね。
便利になることはいいことだと思いますが、
ただ、その便利さがどこから来ているのかをちょっとだけ考えることも必要かな…と思います。

その対極にあるわりと手間と労力がかかる田舎暮らしをしていると、便利な生活に憧れたりもします^^


わが家ではお風呂は薪で沸かしています。
いわゆる五右衛門風呂というやつです。


夏場は30分もあれば入れるようになるのですが、冬の時期は2時間近くかかります。
もちろん、ずっと側について燃やし続けるわけではないけれど、スイッチひとつで勝手にお湯が溜まっているものではありません。


薪を用意するところから含めて、お風呂に入るのにもけっこうな労力がいるわけですが、 でもやっぱり薪で沸かしたお風呂は気持ちがよいです。
今まで入ったどの温泉よりも気持ちがよいと個人的には思います。

季節によってヨモギやスギナ、枇杷の葉などの家の周辺で採れる植物を入れて薬草風呂みたいにしています。

ちょっと大変だけど、お風呂に入るのに電気代やガス代がかかりませんし、
何よりも楽しくて気持ちがよいのが気に入っています。

でも、時々さぼって温泉に行ったりもしますが。
岡山は温泉がたくさんあっていいですね!


さて、わが家では暖房も薪ストーブです。
そんなに値段が高いストーブではないですが、狭い部屋では十分温かいです。


薪はけっこう使います。
本当は外気をしっかり遮断してやればもっと少ない薪の量で済むのですが、なかなかそこに手を付けられていないんですよね。
ちょっとずつやっていきましょう。


まあでも、贅沢を言わなければ充分温かいです。

便利な生活から比較すると「不便な生活」となるのかもしれませんが、
慣れてしまえば、この「相対的な不便さ」は気にならないものですよ。
楽しくて心地よいし、何より熱エネルギーを自給できるうれしさがあります。


2015年1月12日月曜日

倉敷路地市庭での出店です

毎週土曜日に開催される倉敷路地市庭に「草うまカフェ」として移動販売店を出店をしています。

そこで工房で作ったお菓子を販売しています。
季節の旬の食材や国産、地元の材料を使って手作りで作っています。

今週の旬の食材は倉敷にある安原いちご園のイチゴです!

イチゴ×カスタード×パイ=絶対うまい


すぐに売り切れてしまいました。

カスタードに使われる卵はホトトギスさんで飼われている鶏の卵で、
牛乳は奈義町の山の牛乳です。
パイ生地のバターは高千穂の発酵バターです。


ジワリと人気のあった塩のケーキ。

ロールケーキは豆乳クリームを中にいれました。
コクはあるけど、あっさりしています。

草うま定番のくるみラムボール。
植物性の材料のみで作られているのですが、それを全然感じさせないリッチな香りとコクです。
食べ出したら止まらないんですよねえ〜。


定番のボール型クッキーに抹茶味が登場!
作った数が少なかったので、すぐになくなってしまいました。

クッキー、ケーキのご注文も承っています。
受け渡しは毎週土曜日の倉敷路地市庭にて行います。
その週の木曜日こちらまでご連絡をお願いします。
電話: 080-4359-8018
email: kusagaumareru13@gmail.com

2015年1月9日金曜日

冬の剪定作業

天気もいいし、果樹園の方に用事があったので八朔(はっさく)の収穫と梅の木の剪定をしました。

八朔は実が落ちてきたら収穫だそうですが、いい色になっているので実が落ちていなくても収穫をしてしまいましょう。


もちろん、農薬も肥料もやらず。というか、何も手をかけていません^^
ひとつ皮を剥いて食べたけど、今年のはまあまあいけました。
いつもはすっぱくて苦いだけで何もいいところがないわが家の八朔ですが、今年はおいしくいただけそうです。
すっぱいけどね。


さて、梅の剪定。わたくし、剪定についていまだによくわからずやってしまっているんですよね。みかんとか全然実がつかない年もあったりで。

剪定は切った後の枝の処理も大変なんだよなあ。

まあ、とりあえずそれらしくなりました。

もう新たな芽が準備されているんだよなあ。それにしてもいい天気!

続いて難関のキウイの剪定です。
ぐちゃぐちゃになり過ぎて大変なことになっています。

とりあえず片っ端から枝を切ってそれらしくして完了。

後で調べたら、キウイの剪定は1月中にやるのがいいみたい。先に調べておけって話ですが。